ドル円の2018年をふり返ります。
外為どっとコムで「ドル円の2018年ふり返り」をしていて面白かったので、私もやってみます。タラレバで、ベストのエントリーポイントを後から考えるという企画でした。
ドル円 日足 2018年1/1~12/28
2018年1月~3/26の下げ相場
1/9~3/26 113.3→104.6 8.7円(870pips)落ち
ダウも日経も年初は暴落しました。ドル円は1/9から落ち始めて、その落ちたところに、2/2から株の下落が始まり、円高が進みさらにドル円は落ちていきました。
3/26が反発上昇の起点です。日経が反発上昇を始めたのも3/26で同じ日で、株とドル円が一致しています。ちなみに日経のこの底値は20121(3/25)で、先日の12/26に下抜いて18910まで落ちています。
株の上昇とともにドル円も上昇していきます。
エントリーは
平均線からの下抜けロジックでも、平行線の抵抗線を下抜けのロジックでも、エントリーできてキープさえ出来れば3/26までは下げ続けたので勝てました。
エグジットは
最後は2/16~3/26までレンジ気味な下げ相場(ペナント)となっています。それまでの下落ペースは止まり、底値でのレンジと解釈して良いでしょう。もうレンジだと解釈して底値近いところで利益確定できます。
けっこう上下動も激しく、4日連続陽線で230pips上昇した場面もあり、ショートを持ち続けるのはキツイところでしょう。しっかりロジックをもって守っておきたいところです。
3/26から10/4の上昇局面
5つの波動で上昇していきました。(①上昇→②押し→③上昇→④押し→⑤上昇)エリオット波動と解釈するには、第3波の上昇が一番大きくなるはずのところが、そうなっていません。
5/29の108.1は、とても入りやすい押し目に見えます。
理由① 4/23の陽線がマドになっていて、そのマド埋めを完了してからの上昇。
理由② レジサポ逆転のわかりやすい水平線抵抗線が108.0近辺にある。
上値が3つ(5/21・7/19・10/4)ありますが、そのどれもが対空時間が短く3日くらいで200pips以上落ちています。最高値での利益確定は難しかったことでしょう。
前半の下げ相場と後半の上げ相場
下げは急で、上げはゆっくり進むという傾向に一致しています。1年終わってふり返ってみるとキレイでわかりやすいチャートでした。ドル円はわかりやすいというイメージがありますが、2018年はその通りでした。
しかし、それも結果論です。いつもチャートがキレイとは限らないっていうのがミソですよね。
前半は株の暴落による下げ相場、後半は米利上げ観測によるドル上げ相場というのがザックリとしたドル円の年間の動きだったように思います。
値動きは小さかった
年間を通して、114.5が高値で104.6が底値なので、ちょうど10円の幅です。これは例年と比べても小さいほうです。外為どっとコムで川合さんは来年の2019年は「上か下へ大きく動く」と言っていました。
私は昔、川合さんの「今日の手口」は毎朝必ず熟読していました。チャートポイントの数字が超具体的で、初心者にはわかりやすいです。驚くべき的中もかなりありましたが、もちろん百発百中というわけでもありませんので、あくまでも「参考」として見ておけば良いでしょう。
4月以降は特にゆっくりゆっくりとした動きで、上下動をくり返しながらすこしずつ動いた印象なので、ずっとロングキープするよりも、高値で売って下値で買ってをくり返す逆バリ手法の方がワークしたのではないかと思います。底値は切り上げていったので、下がったところを買ってドーンと上がったところでリカクするというのが、後から見たら正解でした。
でも、雰囲気的に「115円は絶対に超えないだろう」っていう空気は流れてましたよね。3つの高値は、実際に売ってれば勝ててたところです。
今現在は下げ局面
前回12/20のFOMCで、パウエル議長が予想をくつがえして「思ったほどハト派ではない」発言をしました。では、ドル円売りはないかと思って、私は売りませんでしたが、株がパウエル発言を受けて大暴落してそれによりドル円も落ちて行きました。
株は重要なラインを1本下抜けて落ちて行きましたが、いったん猛反発しています。しかし、12/28現在のドル円は、株上昇の動きに呼応しないで落ちてます。この「株の値動きに対して反応がにぶい」現象が今年の後半はちょくちょく起きています。何かを示唆していると思いますので、その示唆を読みとってトレードに生かしていきたいものです。
来年2019年のドル円は
株の暴落を受けて、来年の米金利利上げは2回くらいで打ち止めだろうというのが大筋の予測のようです。外為どっとコムのYEN蔵さんは「1回」と言ってました。多くはドル円は下げの予測をしている感じです。
ただ、外為どっとコム神田さんは、アメリカ金利の「高止まり」だから利下げ観測が出てこない限りドルは落ちないとも言っていました。そういう考え方もありますね。125円もありうるという大胆な発言もしていました。
もちろん金利だけでは決まりませんので、ファンダメンタルで相場を張る人は気をつけて分析をして下さい。